キュービクル式高圧受電設備を使うにあたって

キュービクル設置時の注意点
キュービクル式高圧受電設備(キュービクル)の設置にあたって気をつける点をご説明します。キ ュービクルは、設置環境や天候の変化を受けやすい機器です。ですから、設置の際はさまざまな 要因に気を対して対策をうつことが必要です。
equipment-img3

海岸付近の場所に設置する場合は、キュービクルを潮風による塩害から守る必要があります。

規格

JISC4620:2004にある塩害に関する規格

処理を行い、耐久性に優れた塗料で塗 装する。ただし、ベースに溶融亜鉛メッキを施した場合は、この限りでない

潮風を著しく受ける場所で使用する場合」は、「受渡当事者間で協定しなければならない

対策

設置環境を確認したうえで、キュービクル設置業者と話し合い、さび止めの塗装などを行う必要があります。

※JISC4620:2004とは日本工業標準調査会の審議を経て、経済産業大臣が改正した日本工業規格です。

equipment-img3

閑静な住宅街や、民家が多い地域では、キュービクルから発せられる騒音に気をつけなくてはいけません。

規格

環境省が定める「騒音規制法・環境基準」が基準になります。

対策

騒音計により騒音を計測。騒音によっては、遮音壁の設置や防振ゴムの取り付けなどを行います。

equipment-img3

落雷の恐れがあるキュービクルの場合、雷への対策が必要になります。

規格

JISC4620:2004にある雷に関する規格

避雷器は、主遮断装置の電源側に設けた断路器の直後から 分岐し、避雷器専用の断路器を設ける。 ただし、PF・S 形では、主遮断装置の負荷側の直後から分岐し、 避雷器専用の断路器を省略することができる。

キュービクル引込み用ケーブル電源側に避雷器 (避雷素子を含む)が取り付けられている場合又は地中配電線 路から引き込む場合は,避雷器を省略することができる。

対策

避雷器の設置(落雷の恐れがない場所は不要)。

equipment-img3

標高の高い地域や寒い地域では、結露を防止する対策が欠かせません。

規格

ISC4620:2004にある温度に関する規格

屋内用については、周囲温度が?5~+40 ℃の範囲。ただし、 24 時間の平均値は、+35 ℃を超えないものとする。

屋外用については、周囲温度が?20~+40 ℃の範囲。ただし、 24 時間の平均値は、+35 ℃を超えないものとする。

標高は 1000 m 以下

対策

使用状況の検討

スペースヒーター、除湿器など結露を防止する機器の設置、乾燥剤の設置

断熱材の取り付け